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みなみのかぜのひ(ふうもん) みなみの風の日(風紋)
絹谷は近年最も注目される作家の一人で、鮮烈な色づかいと奔放な形の表現で知られる。この作品も破片のような原色の重なりで裸婦を描き、胸のすくような自由さがある。彼の作品はアフレスコと呼ばれる技法で描かれている。本来壁画のための技法で生乾きの漆喰(しっくい)に描く方法である。油絵だと酸化した油で顔料を画面に定着させるため、どうしても発色がにぶくなる。これだと画面にできるガラスのような石炭質に顔料が閉じ込められるので、色の鮮やかさを損なうことがない。ただ非常に扱いづらく、漆喰が乾くまでの短時間で仕上げなければならない。絹谷はフォーブ(野獣派)の画家達を評して「原色の世界は原始をうたい、快活と解放を賛美する」「さあ描くぞというキャンバスに向かった時の心弾むような初心が残されている」と述べているが、このあたりに絹谷が目指すものと、あえて不自由をおかしてアフレスコを選んだ理由がありそうだ。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年02月21日掲載)
カテゴリー:作品
銅版画とは?【 美術用語 】 版画技法。版材に銅板を用いる版画の総称。基本的に凹版画であり、彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。製版の方法によって、直刻法(直接法)と酸腐蝕法(間接法)に大別できる。直刻法は、彫刻刀などによって銅版に刻画し凹部をつくるもので、用いる彫刻刀の種類と刻画の方法によって、エングレーヴィング,ドライポイント,メゾチントなどの技法に区別できる。一方酸腐蝕法は、防蝕剤によって版面に腐蝕される部分とされない部分を作った上で、酸による腐刻を行い凹部をつくるもので、防蝕剤の使い方の様々で、エッチング,アクアチントなどの技法に区別できる。これら様々な銅版画の技法は、同じ銅板を用いた凹版画でありながらもそれぞれ独特の表現効果をもっている。また同一版の上で複数の技法を併用し、一気に刷り上げることも可能である。 |
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