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おんなとふうけい 女と風景
静ひつで不思議な空間である。そして、その中に在る一人の美しい女。女の目は観る者の目を拒むかのように鋭く、冷めている。女と彼方の空を結ぶ宙に浮いた階段、あるいは地平線までも覆い隠して大海のように波打つ広大な敷布。「女と風景」と題されているが、実はこれらによって近景と遠景が結びつけられており、空間の均衡が綿密に計算され、保たれている。画面中央部で、右半分の画面が剥がれ落ちかけており、敷布上の果実の痕跡と相まって、時の経過をキャンバスの上に留めてしまったような作品である。精緻な画面構成が、絵の前に佇む者の空間把握を混乱させてしまう。そしてキャンバスと向き合った時、えもいわれぬ幻想的な世界へ誘い込まれてゆくのである。三尾公三はアクリル絵の具をエアーブラッシュで吹きつけるという技法で、新たな表現の道を拓いた。その洗練された画面は、現代の都市空間と無理なく融合している。(吉原美惠子「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年05月16日掲載)
カテゴリー:作品
クレーとは?【 作家名 】 1879年スイスに生まれる。1940年没する。ドイツ、ミュンヘンの美術アカデミーに学び、当時の前衛的なグループ「青騎士」に参加、カンディンスキー等と交流する。初期は神経質でありながらダイナミックな線描で知られ、後に豊かな色彩を用いた作風へと変遷した。キュビスムやシュルレアリスム、抽象などの様々な要素を消化し、線と色彩の効果が十分に発揮された高い精神性を持つ独自の画風を確立。ドイツの近代デザインの学校であるバウハウスで教鞭を執り、理論家として多くの作家に影響を与えるなど、今世紀の巨匠の一人に数えられる。スイスのベルンにクレー財団が設立されている。 |
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