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かきものをするむすめ 書きものをする娘
何かを書いている。テーブルが大きくて、からだのサイズと合っていないのがどうにもほほえましい。暖かい色彩に満たされ、ふわふわと輝く画面。要約された線が、楽しげに行き交う。そこに私たちは、娘の様子を眺める穏やかな視線を感じる。一見、幼さに多くを語らせているように思いきや、構図には慎重で気のきいた力が込められている。この翌年から、彼はいっそう抽象化の進んだ簡潔な表現に向かっていく。(「コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ」展図録、1995年)
カテゴリー:作品
トレドとは?【 作家名 】 メキシコ、オアハカ州に生まれる。国立デザイン・工芸学校「ラ・シウダデラ」の自由版画工房に通う。1959年、テキサスで初の個展を開く。1960年ヨーロッパに渡り、パリでウィリアム・ヘイターの版画工房に学ぶ。1965年メキシコに戻り、油彩、版画陶器の制作の他、タペストリーのデザインも手がける。1981年から82年にかけて、陶器の制作のためにニューヨークに滞在する。その後、再びメキシコに戻る。洗練された中にも、インディオ文化に根ざすと思わせるような独特の形態と色調で、神話や動物などを描く。また、ブロンズ、木、土、亀の甲羅、カニのはさみなど様々な素材を用いた幅広い制作でも知られる。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年) |
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