ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


ホドラー



ホバーマン



ホフマン



ホフマン



ホプキンズ



堀進二



ホリノリコ



堀井香坡



堀内正和



堀江尚志



堀口泰造



ホリー



ホルツヴェルクシュタットビイラボーム



ホロホロ鳥−ジュール・ルナール著『博物誌』(パリ:H.フルーリー出版)より



本郷新



本を持つ婦人



「ホーエ・ヴァルテ」



ホーマー



ボイル



ボイル(ボイルファミリー)


<前 (146/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ふしぎなくにA

不思議な国A

作家名:難波田龍起
制作年:1984年
技 法:油彩 キャンバス
難波田は日本を代表する抽象画家の一人だが、抽象的な表現を手がけたのは予想に反してかなり遅く、40歳代も半ばを過ぎてからである。難波田が若いころ、彼の周辺ではヨーロッパからの影響を受けて抽象的な表現を試みる者が多かったが、このような風潮に対して「自分で抽象をはっきりつかめないのに、形式的に抽象絵画に入るのはいけないことだ」と考えていたという。79歳の時の作品「不思議な国A」は細やかな形が抑えられた色彩で、一つひとつ丹念に描き込まれ、静謐(ひつ)で深い詩情をつくり出している。時流に流されることなく、自分の目で確かめて獲得した抽象表現がこの作品によく表れている。難波田は、早稲田第一高等学院の学生だったころから、詩人・高村光太郎と親しく交わり、自分でも文学を志すことがあったというが、画面にあふれる詩情はこのことと無縁ではないだろう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年09月06日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ナビ派とは?【 美術用語 】

ポン=タヴェン派の一人ポール・セリュジエが中心となって、ゴーギャンの様式を基礎にパリで結成したグループ。ナビという語はヘブライ語の「預言者」を意味する言葉である。理論的リーダー、モーリス・ドニは、主観的状態と客観的形態の交感、すなわち感情の等価物、一種の心理的事実のあらわれとして芸術作品をとらえている。それに加えて、ナビという語に端的にみられるように、彼らはゴーギャンのやり方を一種の宗教的啓示として受けとめており、彼らの作品はいきおい象徴的な要素を秘めている。上記の2人の他ボナールヴュイヤールなどが参加し、トゥールーズ・ロートレックやマイヨールも一時期彼らと関係があった。また作曲家ドビュッシーや小説家プルーストらもかかわりをもっていた。彼らの間には、印象主義への反動や、色彩と歪曲した線の装飾的な使用など、共通点があるものの、強いまとまりはなく、1899年のデュラン・リュエル画廊での展覧会以降は、ばらばらに活動した。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ナビ派

キーワードを含む記事
26件見つかりました。

  アトリエ前の庭

  アンティミスム

  「一日の終わり」習作

  アンリ=ガブリエル・イベルス

  ルイ・ヴァルタ

  フェリックス・ヴァロットン

  エドゥアール・ヴュイヤール

  『エスタンプ・オリジナル』誌第5号の表紙デザイン

  カフェ・コンセール

  ジュール・シェレ

  象徴主義

  ジャポニスム

  水浴する人

  ポール・セリュジェ

  ジョルジュ・デスパニャ

  モーリス・ドニ

  ナビ派

  ビベスコ妃

  風景

  風景の習作


<前   次>

徳島県立近代美術館2006