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井田照一



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遺伝染色体の雨の中で啓示を待つ



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あんたいとるど2

UNTITLED 2

作家名:井原康雄
制作年:1987年
技 法:アクリル系パテ、その他
口を半ば開き、眉をつり上げ、熱っぽい視線をこちらへ投げかけるマリリン・モンロー。かつてウォーホルが嫌というほど、反復してみせたこの肖像を、井原康雄もまた取り上げた。肖像はキャンバスにではなく、三十個に分断された、朽ちた壁のような厚い板に転写されている。そして表面には無数のきれつ、剥落がみられる。それは無論、作者の手によるものであるが、見るものはこの壁が、やがては時とともに朽ち果て、マリリンも跡形なく消え去ってしまうのではないかと予感するかもしれない。作者は、このような風変わりな技法でもスターの似顔が描けることを示しているわけではない。その土台が崩れてもなお永遠に残り続けるイメージを、写真から引き出しているのである。それを、私たちの目に焼きついた、マリリンの残像と考えてみてはどうだろう。(竹内利夫「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年12月07日掲載)


カテゴリー:作品
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小林清親とは?【 作家名 】

江戸に生まれる。父は、幕府の本所蔵屋敷総頭取。父の没後、幕府の勘定下役として京都、大阪に滞在し、鳥羽伏見の戦にも参加。維新後は、明治7年(1874)、静岡から上京して画業に専念。ワーグマンにも学んだといわれる。明治9年(1876)、水彩画の学習によって得た遠近法や陰影法を用いて、東京の新名所を木版画で表し、次々と発表。光と陰の表現から、「光線画」として人気を集めた。明治14年(1881)頃から、光線画の制作をやめ、「団団珍聞」に風刺画を描き、また、「東京日日新聞」「報知新聞」などに挿絵を描いた。日清戦争時には錦絵で戦争画を制作。その後、錦絵の衰退に伴い、肉筆画を描くことが増えていった。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)

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