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さる・かにがっせん

さる・かに合戦

作家名:桂ゆき
制作年:1948年
技 法:油彩 キャンバス
先に郷土文化会館で開いた収集作品展で、お年寄りから小学生まで幅広い人気を集めたのがこの作品である。民話さる・かに合戦の終幕、臼(うす)が悪賢い猿をこらしめる場面を、シュールレアリスム(超現実主義)と呼ばれる方法を用いて描いている。臼と猿のこっけいな姿に、作品の前では笑いが絶えなかった。桂は1938年、前衛的な制作を試みる他の二科会出品者と共に九室会を結成し、機知に富んだ作品を発表して注目を集めた。しかし当時の画壇に流行していたダリのような「地平線のある絵」は好きになれず、シュールレアリスムをうのみにした絵は絶対描くまい、と考えていたという。戦後は戦前からの作品を発展させて、身辺の物体や獣などを組み合わせた無邪気で、残忍で、笑いに満ちた物語をくり広げた。この作品もシュールレアリスムをとり入れながら、単に模倣に終わらず、桂の本領であるあっけらかんとしたユーモアを見せている。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年04月12日掲載)


カテゴリー:作品
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ミロとは?【 作家名 】

1893年スペインに生まれる。1983年没する。1912−15年フランセスク・ダ・ガリ・ファブラに学ぶ。特に、目を閉じて対象に触れてデッサンをすることを学ぶ。1918年ダルマウ画廊で初の個展を開催。1920年パリへ最初の旅行を行う。1924年アンドレ・ブルトンらと知り合い、シュルレアリスム運動に参加。1925年「シュルレアリスムの絵画」展(ピエール画廊)に出品。1929年ピラール・ジュンコサと結婚。1930年ピエール画廊で個展、また、ニューヨークのヴァランタイン画廊でアメリカで初の個展を開催。1932年バルセロナに居を定める。同年、ニューヨークのピエール・マティス画廊で初の個展を開催。1936年スペイン内乱勃発のためパリに留まる。1937年パリ万博スペイン館のために〈刈り入れ人〉を制作。1940年マヨルカ島パルマに移る。1941年〈星座〉の連作を完成。1944年最初のブロンズ彫刻を制作。1970年大阪万博のための壁画を制作。1976年ミロ財団が公式に開館。パルマ・デ・マヨリカで死去。

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