ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


竹久夢二



武山まどか



多色による4つのマリリン



黄昏



佇む小妖魔



多田藍香



立葵



立木泉



立石春美



建畠覚造



建畠大夢



立山遠望



立脇泰山



田名網敬一



田中善之助



田中岑



田中稔之



田中昇



田中保



田中蘭谷


<前 (90/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


こいそよざくら

小磯夜桜

作家名:平賀敬
制作年:1986年
技 法:アクリル絵具 キャンバス
東京で生まれ盛岡で育った平賀敬は、子供のころ、家にあった油絵を見て、子供心にこの世の中が単純でないことを感じたと言う。こんな昔のエピソードにうなずけるところを、彼の作品は持っている。降るような夜桜の下で、酒宴をはる人々がいる。花びら一枚一枚を細密に描いた桜の華麗さに対し、身なりは神士淑女とも言える人々は、仮面に似た無表情さである。しかも酔態はみだれている。ある文学者は、彼の作品に、「遊楽のさなかの孤独」を読み込んでいるが、確かにここには、単純でない人間模様が秘められている。十年近いフランス留学の経験を持つ平賀は、浮世絵を数多くスケッチして学ぶなど、日本の伝統的な形やモチーフも自分の作品の中に溶かし込んでいる。「小磯夜桜」は、そんな彼の造形的な追求と現代の人間存在の追求とが合致したところで生み出された作品と言える。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年04月26日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

銅版画とは?【 美術用語 】

版画技法。版材に銅板を用いる版画の総称。基本的に凹版画であり、彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。製版の方法によって、直刻法(直接法)と酸腐蝕法(間接法)に大別できる。直刻法は、彫刻刀などによって銅版に刻画し凹部をつくるもので、用いる彫刻刀の種類と刻画の方法によって、エングレーヴィングドライポイントメゾチントなどの技法に区別できる。一方酸腐蝕法は、防蝕剤によって版面に腐蝕される部分とされない部分を作った上で、酸による腐刻を行い凹部をつくるもので、防蝕剤の使い方の様々で、エッチングアクアチントなどの技法に区別できる。これら様々な銅版画の技法は、同じ銅板を用いた凹版画でありながらもそれぞれ独特の表現効果をもっている。また同一版の上で複数の技法を併用し、一気に刷り上げることも可能である。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

銅版画

キーワードを含む記事
98件見つかりました。

  赤いシャツの3人

  アクアチント

  『悪の華』のために版刻された14図

  麻田浩

  ある種の関係

  ピエール・アレシンスキー

  ルドルフ・イェットマー

  池田満寿夫

  ヴィオレッタ

  エッチング

  エリオグラヴュール

  エングレーヴィング

  小作青史

  踊り子

  カスバの男

  加納光於

  カルメン(1)

  北川健次

  狐と葡萄(ラ・フォンテーヌ寓話)

  木原康行


<前   次>

徳島県立近代美術館2006