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ふすまをぬく 襖を抜く
しゃれこうべが浮き上がる不気味な襖絵。花魁の姿に抜かれた襖の向こう側もまた、奇怪な暗がり。正装の紳士は犬にうつり変わり、ディナーのごちそうは鳥に変貌する。心の奥底を探るシュルレアリスムの手法を用い、山下は恐ろしげな世界に私たちを誘うが、スリラーではない、社会通念にとらわれない想像力を働かせ、鋭い批判精神を生み出すのである。白梅と着物姿をひきあいに出して彼が探るものは、私たち日本人の心だろうか。(「コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ」展図録、1995年)
カテゴリー:作品
オルブリヒとは?【 作家名 】 1867年チェコのオパヴァに生まれる。1890−93年ウィーン造形芸術アカデミーに在学。O.ヴァーグナーに師事。この頃J.ホフマンと出会い、以降交友を結ぶ。1897年分離派の創設に参加。展示施設である分離派館を設計。1899年ヘッセン大公ルートヴィヒの招きでダルムシュタットの芸術家コロニー建設に参画。1907年ドイツ工作連盟の設立メンバーとなり、1901年−08年ヘッセン大公成婚記念塔、1908年ケルンのファインハウス邸を手掛ける。1908年デュッセルドルフで歿。(「ホフマンとウィーン工房展」図録 1996年) |
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