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ぶらいんどをおろすおとこ ブラインドを降す男
キコキコと、ブラインドを降ろす男には顔がない。背景もない。こういう絵を見て私たちは、好きに情景を想像する。だけど伝えてくるものが何もないわけじゃない。彼が苦心した、渋く響き合う色使いと、ずっしりと塗り重ねた岩肌のような表情は互いにとけ込み、漠とした情感をかすかににじませている。見るそれぞれの、遠い記憶の中に漂う、いつかの夏の日の午後の光を呼び醒ます淡い情感。(「コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ」展図録、1995年)
カテゴリー:作品
脂派とは?【 美術用語 】 一般に明治美術会系の画家の画面が脂っぽい印象を与えることから、世間がこの系統の作家と作品を揶揄して用いた名称。紫派と呼ばれる黒田清輝を中心として形成された外光派との対比で用いられた。ほかに旧派、北派、変則派とも呼ぶ。1893年ラファエル・コランにサロン風の外光描写を学んだ黒田が帰国するまで、日本の画家は外光描写を知らず褐色を基調として明暗のコントラストを鳶色あるいは黒で表現したため、画面は暗く脂っぽいものとならざるを得なかった。それに対して明るく感覚的な黒田の外光表現は清新な感動をもって若い画家に迎えられ、やがて当時唯一の官展であった文部省美術展(文展)の画風を支配していった。ジャーナリズムは両者の対立を脂派と紫派の抗争とあおったが脂派は画壇の片隅に追いやられていった。 |
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