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かげのじがぞう 影の自画像
白い壁に、あるいは戸や床までしつらえて淡い影響を描く、影のシリーズ。その最も初期の取り組みがこの自画像だ。赤くしたたる絵具も塗りかけのまま、画家が影だけ残して蒸発してしまったのかのような、不穏な空気が感じられる。1960年代前半、既成の芸術観を破壊する反芸術の動向をリードした闘士。白いキャンバスに何も描かないのと紙一重のところで、表現の意味を自問する。あるいは、画家の不在を宣言しているのか。(「コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ」展図録、1995年)
カテゴリー:作品
リゴーとは?【 作家名 】 当時、画界の第一人者であったル・ブランのすすめでブルジョワ階級から徐々に上流階級の肖像画を描くようになり、ルイ14世の治世末期から、摂政時代、ルイ15世時代を通じて宮廷画家として活躍した。その特色はレンブラントに影響を受けた、心理描写に優れた写実的な表現と、堂々と人物を位置づけ身のこなしや仕草によって地位や身分を表現するところにあった。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年) |
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