作家名:
山下菊二
制作年:1966年
技 法:油彩 合板
山下菊二は、戦後日本の美術家の中でも傑出した存在である。この作品は前年に亡くなった母親の追善供養として制作したものだが、母親をはじめすでに故人となった家族を、山下が幼少期に聞かされた黄泉の国の住人として描いている。この世の住人である山下自身は赤い姿で描いている。生涯にわたって山下の作品の重要な要素となった土俗的なイメージは、幼少期に耳にした伝承や体験した因襲を踏まえたものと考えられるが、その意味でこの作品は、山下作品の原点ともいえる作品である。