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しんだひとがわたしをうんでくれた しょうわ40ねん7がつ27にちははしす 死んだ人がわたしを産んでくれた(昭和40年7月27日母死す)
山下菊二は、戦後日本の美術家の中でも傑出した存在である。この作品は前年に亡くなった母親の追善供養として制作したものだが、母親をはじめすでに故人となった家族を、山下が幼少期に聞かされた黄泉の国の住人として描いている。この世の住人である山下自身は赤い姿で描いている。生涯にわたって山下の作品の重要な要素となった土俗的なイメージは、幼少期に耳にした伝承や体験した因襲を踏まえたものと考えられるが、その意味でこの作品は、山下作品の原点ともいえる作品である。
カテゴリー:作品
モーリス・ドニとは?【 作家名 】 フランス、グランヴィルに生まれる。パリに出てアカデミー・ジュリアンに学び、ボナール、ヴュイヤール、ランソン、セルジェらと交友する。ポンタヴェンでゴーギャンの影響を受けて結成された、ナビ派の第1回展(1891年)に参加する。セザンヌへの傾倒も強く、作品テーマに「セザンヌ礼讃」(1900年)や「セザンヌ訪問」(1906年)がある。イタリア、ドイツ、スペイン、モスクワ、アルジェリア、アメリカ、カナダと旅行し、特にイタリアでは信仰と美の合致を見出す。宗教画や装飾画も手がける。1920年には国立美術協会宗教芸術部の副部長となる。装飾的、象徴的画面構成に特色がある。また美術理論家としても重要である。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年) |
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