ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


ユングニッケル



雲南の背負い紐



ユンヒュンクン



ユーラシア・アート・プロジェクト 朝鮮半島から鳥取へ「韓国編 江原道 北から南へ 海岸線の旅 200km」



夜明け−版画集『時の魔術』第1図



陽咸二



「用意のできた食卓展」の招待状



楊貴妃



幼児用じゃばら椅子



幼年時代のベリー公とプロヴァンス伯の肖像



養父(石村梅蔵)の像



洋服掛け「ハング・イット・オール」



羊毛を梳く女



浴女



横尾忠則



横たわる裸婦



横山大観



横山操



与謝蕪村



吉井淳二


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せいりゅう

静流


作家名:日下八光
制作年:1924年(大正13年)
技 法:絹本着色 額装
日下八光は、徳島県羽ノ浦町の生まれ。東京美術学校(現在の東京芸術大学)に学び、文展帝展、日展に出品した日本画家である。宇治平等院の装飾画、装飾古墳の壁画などの模写や復元に従事。装飾古墳の研究者としての顔も持つ。 彼の作風は自然の風景を平明に表すところにある。葉を落とした木々の枝一本一本を克明に描き冬の近づく風景を捉えたり、ススキの穂が風になびき、色づいていく秋の山を表現したりするなど、季節の容ぼうを自然の中に読み込み、それを大きく変形せず素直に描き出す。このような作風は、初期の作品から現れている。<静流>は、東京美術学校の卒業制作として描かれたものの一つで、草が枯れ、木の葉の落ちた晩秋から冬に向かう田園風景のなか、ひっそりと流れる小川を描いたものである。ここには、伝統的な技法を習得しながら写生を重ね、自己の表現を見出そうとする若い作者の姿を見ることができる。( 森芳功 「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年10月04日掲載に加筆)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006