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おどりのず 踊り之図
村上華岳は、日本画の分野にとどまらず、日本近代美術史のなかで最も重要な作家の一人であろう。生涯に渡って、山水画とともに、仏画を含んだ人間の表現を追求した。これは、彼が大正期を中心に描いた舞妓図の中でも最良の一点といえる。踊る女性の動きのある表現や、流動感のある線描、印象的な青と赤の色彩表現などが魅力的である。画業のなかで前期と後期をつなぐ重要な位置を持っている。
カテゴリー:作品
伊上凡骨とは?【 作家名 】 1875年徳島市中常三島に生まれる。1933年没する。本名は、純三(蔵)徳島高等小学校卒業後、17歳の年に上京し、木版画の彫刻大倉半兵衛に師事する。はじめは伝統的な版木の彫刻技術を学ぶが、やがて洋画の複雑な筆触や色彩を木版で再現することに熱中する。1902年雑誌『美術新報』のために三宅克己の水彩画に版木に仕立てのを皮切りに『明星』『白樺』などの雑誌の挿絵やカットを制作する。伊上の技術は当時神技とさえうたわれ、明治から大正にかけてこの道の第一人者であった。凡骨の雅号は与謝野鉄幹の命名による。 |
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