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はこはそらにかえってゆく 箱は空にかえってゆく
堀内正和は1911年、京都に生まれる。戦後いち早く抽象彫刻を手掛け、幾何学的な線と面による構成を展開した後、1960年代後半になって、「だまし」や「のぞき」の要素を取り入れた知的でユーモラスな作品を生み出したが、この作品もその頃の一点である。天に向かって伸びた手が箱を支え、その中にまた手が伸びて、箱はそこから離れていく。そしてその箱の中にもまた・・・。「箱は空にかえっていく」という題名をみて、私達は一応それを納得した気にもなるが、よく考えるとなんとなく腑に落ちない。そして中へ中へとはめ込まれて消えていく箱の行方を、何度も目で追いながら、いつまで経っても疑問が解決することはない。誰にでも分かり易い形態をとりながら、作者が「明晰な神秘」と名付けた不思議な空間へと観者は引き込まれていく。そこには、表に現れない作者の深い観念が潜んでいるのである。(竹内利夫「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年01月30日掲載)
カテゴリー:作品
鹿子木孟郎とは?【 作家名 】 1874年岡山県に生まれる。1888年岡山高等小学校を卒業、松原三五郎の天彩画塾に学ぶ。1892年上京して小山正太郎の不同舎に学ぶ。1900年渡米、翌年イギリスを経てパリに留学。ジャン・ポール・ローランスに師事する。1903年ベルギー、スイス、イタリアを巡歴。翌年帰国、京都高等工芸学校講師となる。また太平洋画会に参加し多くの作品を発表。1905年浅井忠らと関西美術院を設立。翌年再び渡仏、サロンに入選。文展審査員に選ばれ、第7回文展まで審査員をつとめる。1916年渡仏、1918年帰国し京都に下鴨画塾を開設。1924年帝国審査員となり以後歴任。1932年仏政府より勲章を受ける。(「みづゑのあけぼの 三宅克己を中心として」図録 1991年) |
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