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いでんせんしょくたいのあめのなかでけいじをまつ

遺伝染色体の雨の中で啓示を待つ

作家名:工藤哲巳
制作年:1979年
技 法:ミクスト・メディア
この作品を前にすると、だれもが今まで体験したことのない不安にも似た感覚に龍われるのではないだろうか。鳥カゴの中に、精妙に作られた人間の頭と手が収められ、鳥カゴには色とりどりのひもがからみついている。半透明の青白い肌の下から塗り込められた色ひもが浮かび上がっていて、血管を思わせるかのようだ。この気味悪さと色鮮やかなひもの美しさとの隔絶ぶりが、鳥カゴの中の人間の頭という非日常的な光景ともあいまって、言いようのない奇妙な感覚を呼び起こす。美術の表現方法は1960年代に入ると爆発的に多様化した。工藤はこの時期を代表する作家で、この作品は彼の典型的な作例だと言える。しかし、その価値は表現方法の新しさだけでない。それまで人間が気付かなかった感覚を形にしてみせたように、表現方法の新しさが精神の奥深い所に結びついている点にある。工藤は表現方法ばかりか、表現される内容も拡大してみせたのだと言えよう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年12月24日掲載)


カテゴリー:作品
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ジャスパー・ジョーンズとは?【 作家名 】

1930年アメリカに生まれる。サウスカロライナ州立大学で学んだ後、1949年には兵役で仙台に半年いたこともある。1952年にニューヨークに出た後、54年にラウシェンバーグと出会う。同年、星条旗を描き始め、翌年には標的の、そして数字の作品も描き始める。1958年にレオ・キャステリ画廊で初個展を開き、59年にはデュシャンと出会う。1960年代には缶やほうきなどを画面にはりつけた作品を制作。1970年代には、敷石のイメージや網目模様の作品も描くようになる。1964年にはロンドンのホワイトチャペル画廊で、77年にはホイットニー美術館で回顧展。1986年にはニューヨーク近代美術館で版画の回顧展が行われた。彼の描く星条旗は、旗の絵ではなく旗そのものではないだろうか、という問いは、芸術作品の意味作用そのものに対する問いでもある。抽象表現主義ポップ・アートをつなぐネオ・ダダの重要な1人として、その評価は高い。

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