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ぬのをもったおんな 布を持った女
宮本光庸は、1913年徳島市に生まれ、帝国美術学校彫刻科に学んだ後、建畠大夢や清水多嘉示に師事しました。文展には在学中の36年第1回展から出品し以降文展、日展に出品を続けています。日展では、特選、朝倉賞など受賞を重ね、57年に会員、62年には審査員となっています。また、徳島県の美術の振興に尽力し、徳島県文化賞を受賞しています。この作品は、両腕で抱えあげることのできるほどの大きさですが、非常に動勢の感じられる作品です。かがんでいる状態から次の動作に移ろうとするその瞬間をとらえているようです。肩、肘、腕、膝、すね、脚による三角形の構図を効果的に多用して全体に安定感をもたせることにより、存在感を確固たるものにするとともに、正面から見ると、上体を起こし、顔をやや仰向き加減にして上方を見つめる縦長の姿勢をとることにより、より大きな空間との関わりを生み出しています。(安達一樹「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年12月05日掲載)
カテゴリー:作品
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