ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


版画集〈壁〉9. 壁と旅人たち



版画集〈壁〉10. 壁の前で用を足す犬



版画集〈壁〉11. 壁と横たわる人



版画集〈壁〉12. 壁と告示



版画集〈壁〉13. はげ落ちた壁



版画集〈詩畫集 蟻のいる顔〉3. ピケの残像



版画集〈博物誌〉25.夫婦のダイヤモンド



版画集〈マルドロールの歌〉4



版画集〈マルドロールの歌〉5



版画集〈マルドロールの歌〉18



版画集〈モニュメント・タバコ〉I



版画集〈リルケ『マルテの手記』より:一行の詩のためには…〉17. 愛にみちた多くの夜の回想



〈版画集〉1



〈版画集〉2



〈版画集〉3



〈版画集〉4



〈版画集〉5



版画集〈『悪の華』のために版刻された14図〉13.〈放蕩〉と〈死〉は…



版画集〈エルサレムの攻略〉1.裸婦



版画集〈エルサレムの攻略〉2.頭蓋骨のある静物


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ひと



作家名:柳原義達
制作年:1960年
技 法:ブロンズ
柳原は戦後、42歳ではじめて渡欧した。制作に打ち込む彼の姿は、初心に帰った純粋さがあったと言う。「何のために彫刻をつくるのか、という実に当たり前のこと」を自分に問い続けた。大きな変容を遂げつつあるヨーロッパの彫刻界のなかで、外国の模倣でない「私自身」の彫刻を追求した。そして、その成果は帰国後の活躍でいかんなく発輝される。帰国の翌年、高村光太郎賞や現代日本美術展優秀賞を受賞し、1960年にはヴェネチアビエンナーレ展に出品する。「人」はその時期に制作された。この作品は、具象彫刻でありながら、胸のあたりに大きなくぼみがあるなど、でこぼこした形が目につく。これは対象を大胆に変形し、形に密度と緊張感を持たせようとする試みによるものである。柳原はそれによって、物の表面にとらわれず、人間の内部にある美意識を独自に探りあてたのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年05月24日掲載)


カテゴリー:作品
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エッチングとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内で最も代表的なものである。エッチングの語源は「腐蝕」。まず銅板にグラウンド(防触剤)を均一にひき、ニードル等の鉄筆状のもので描画すると、描いた線の部分のみ銅板が露出される。これを酸にひたし、腐蝕時間によって線の深浅(太細)を調整する。そしてグラウンドを除去し、凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。エッチングの特徴は、直刻法に比べて描画が容易であり、線の表情も腐蝕の深さによって自由に加減できることである。欧州では13世紀頃から金属細工師が腐蝕を用いて図案の線刻を行なっている。それを応用したエッチング版画の登場は16世紀初頭と考えられており、17世紀にはレンブラントを頂点として数多く制作された。日本では1931年、西田武雄によって専門誌『エッチング』が創刊され、日本の現代銅版画の創成期における、エッチングの研究・普及に大きな役割を果たした。

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