ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


バロック



バロック・ポップ・バロン



万国博エジプト劇場「ラムセス」



晩山残照



晩秋



板東敏雄



バートレット



バール



バーンズ



パイパー



パケ船舶旅行会社



パスキン



パッケ



パップ



パテル



パナマセイ



パナマレンコ



パノラマとジオラマ「革命と帝国」



パバーヌ



パピエ・コレ


<前 (125/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ひと



作家名:柳原義達
制作年:1960年
技 法:ブロンズ
柳原は戦後、42歳ではじめて渡欧した。制作に打ち込む彼の姿は、初心に帰った純粋さがあったと言う。「何のために彫刻をつくるのか、という実に当たり前のこと」を自分に問い続けた。大きな変容を遂げつつあるヨーロッパの彫刻界のなかで、外国の模倣でない「私自身」の彫刻を追求した。そして、その成果は帰国後の活躍でいかんなく発輝される。帰国の翌年、高村光太郎賞や現代日本美術展優秀賞を受賞し、1960年にはヴェネチアビエンナーレ展に出品する。「人」はその時期に制作された。この作品は、具象彫刻でありながら、胸のあたりに大きなくぼみがあるなど、でこぼこした形が目につく。これは対象を大胆に変形し、形に密度と緊張感を持たせようとする試みによるものである。柳原はそれによって、物の表面にとらわれず、人間の内部にある美意識を独自に探りあてたのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年05月24日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

円山四条派とは?【 美術用語 】

江戸中期、円山応挙によって始められた写実的な絵画の流派円山派と、その流れをくむ応挙門下の呉春の開いた四条派を併称したもの。円山派は、18世紀の中頃、京都の新興町人層の現実的な感性を基盤に、写実性と伝統的な装飾性を融和させた新しい様式で、上方画壇に大きな影響を与え、明治画壇にまで及んでいる。用筆上の特徴としては従来の没骨技法に墨の濃淡表現を加えた付立(つけたて)法とよばれる筆法が用いられている。応挙の門下には、呉春、長沢蘆雪、森徹山、渡辺南岳、源?g、山口素絢、奥文鳴、月僊などがいる。四条派は、江戸後期に呉春によって始められた一派である。円山派の平明で写実的な作風に俳諧的な洒脱みを加えた新様式で、応挙歿後の京都画壇で流行した。呉春をはじめ門下の多くが京都四条近くに住んでいたため、その一派を四条派と呼ぶ。呉春門下には、松村景文や岡本豊彦、柴田義董がいる。岡本豊彦は、四条派に再び南画様式をとり入れたが、その画系には塩川文麟幸野楳嶺竹内栖鳳らが相次ぎ、明治の京都画壇に大きな影響を与えた。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

円山四条派

キーワードを含む記事
18件見つかりました。

  花鳥図

  菊池容斎

  琴碁書画之図

  群猿之図

  群魚図

  湖畔連雨図

  酒井抱一

  芍薬図(左半図)

  雪中孤鹿、雨中曳牛

  池塘浪静

  ファン・ロイエン花鳥図模写

  牧牛

  墨林筆哥

  円山応挙

  円山四条派

  村上華岳

  八岐の大蛇退治

  湯田玉水


<前   次>

徳島県立近代美術館2006