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どうげん-とうぞう- 『道元』-頭像
気味の悪い頭像である。道元は『正法眼蔵』を著した曹洞宗の開祖。鎌倉時代を代表する宗教家であり、日本人として希有な思想家。これは、もはや単なる頂相ではありえない。道元の遍歴と細川の心的遍歴は重なり、苦渋の表情をとる。「現代芸術咀嚼の上に新しい人間像を謳い上げて行く道を見出す事以外無い」と細川は思った。(「コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ」展図録、1995年)
カテゴリー:作品
ヌーヴォー・レアリスムとは?【 美術用語 】 第二次世界大戦後の、前衛美術の動向の一つをいう。1960年にミラノにおいて、最初の展覧会を開いた際に、批評家のピエール・レスタニーが名付けた「ヌーヴォー・レアリスム」が宣言された。イヴ・クラインを中心に集まった作家たちは、レスタニー、アルマンなどで、「ヌーヴォー・レアリスト」を名乗った。これは、現代社会を新しく創り出された自然とみなし、「新しい現実主義」の美術を示そうというもので、ヨーロッパのネオ・ダダ的な傾向から派生したものと考えられる。例えば、工場廃棄物の単なる寄せ集めや、作家の創作の跡がうかがえぬものを、ただ提示するというだけのものもある。 |
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