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あるちょうこくかのかお ある彫刻家の顔
鈴木治は、伝統色の強い京都にありながら、走泥社の結成や現代美術懇談会への参加など、陶による新しい表現を開拓している作家である。しかし、その表現は奇抜なものではなく、抽象でありながら具象的なイメージをも想起させる親しみやすさを持ち、その活動は高く評価されている。この作品の題名の「ある彫刻家」とは、鈴木と親交の深かった、同じく京都で陶による造形を展開させた彫刻家の辻晋堂である。この作品は、三角形と四角形の組み合わせによる抽象的な造形でありながら、辻の風貌を非常に良く表現しているといわれる佳作である。
カテゴリー:作品
オフセットとは?【 美術用語 】 平版印刷の一種。版胴、ゴム・ブランケット、圧胴の3つの円筒が接触しながら回転する三胴仕立の構造で印刷する。3つのローラーによって、インキが移動し、原版の形象が間接的に紙に転写される。版胴には金属平版の版が巻いて取り付けられ、圧胴で用紙を巻き込み、中間にあるゴム・ブランケットによって、版胴の画線部についたインキを仲介して用紙にうつしとる。製版技法の面から言うと、リトグラフ(石版画)と同じ平版である。そのことから、アメリカでは、オフセット・リトグラフと呼ぶこともある。オフセット印刷は、原画を写真撮影し焼き付け製版する電気的化学的処理の過程で網点ができる。この点が、リトグラフと簡単に区別することができる特徴である。オフセットは、主として写真などの複製を工業的に大量高速印刷する場合に用いられている。しかし、作家がオフセットの効果を制作意図に必要なものと認め、作家自身又は作家の監督のもとに制作することで、ひとつの版画技法として生かされている。 |
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