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ほし・はんすうがく 星・反芻学
加納光於は、サンパウロ・ビエンナーレ展やリュブリアナ国際版画展で受賞するなど、国際舞台で活躍した作家だが、版画を志したのは、生物学者の助手をつとめていたころ、微生物の形態に惹かれたのが一つのきっかけになったという。この不定形な形から成る初期の作品を見ても、思春期のエピソードにうなずくことができる形態の好みが伝わってきそうである。彼は、亜鉛合金板と独自の腐蝕液、防蝕ニスを使って偶然の効果も生かしながら、自分のイメージをかたちにしようと実験を繰り返す。この作品もそのような試行錯誤の後に摺りあがった。作品のテーマは、題名から宇宙的スケールのものと想像できるが、「反すう」という、動物が食べたものをもう一度口に戻して噛みなおす意味を含んだ言葉をタイトルに加えているところが、若い時代の経歴を思い出させて興味深い。ここにも彼独自の豊かなイメージが込められているのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年01月10日掲載に一部加筆)
カテゴリー:作品
クレーとは?【 作家名 】 1879年スイスに生まれる。1940年没する。ドイツ、ミュンヘンの美術アカデミーに学び、当時の前衛的なグループ「青騎士」に参加、カンディンスキー等と交流する。初期は神経質でありながらダイナミックな線描で知られ、後に豊かな色彩を用いた作風へと変遷した。キュビスムやシュルレアリスム、抽象などの様々な要素を消化し、線と色彩の効果が十分に発揮された高い精神性を持つ独自の画風を確立。ドイツの近代デザインの学校であるバウハウスで教鞭を執り、理論家として多くの作家に影響を与えるなど、今世紀の巨匠の一人に数えられる。スイスのベルンにクレー財団が設立されている。 |
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