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おとこ

オトコ

作家名:菅井汲
制作年:1957年
技 法:リトグラフ 紙
長く海外に住んで制作する作家は、自身が生まれ育った日本を意識して表現を試みることがある。1952年に渡仏し、パリを中心に国際的な活動を続ける菅井汲の作品にもそれを認めることができる。初期の菅井は、「伝統的なフォークロアに埋没してしまうことなく、日本的な性格を持った芸術をつくりだしたい」と語っているが、毛筆の動きを思わせる簡潔な形態を効果的に用いて様々なテーマに取り組んでいる。「月」や「雲」、「山」、「雷」など自然をテーマにしたものや、「鬼」をテーマにした作品などがそうである。石版画であるこの「オトコ」も、「牛若」や「武士」などの作品と同じように「鬼」のシリーズのバリエーションとして制作された。後に菅井は、日本の紋章に通じる明快な色彩と幾何学的構成による都会的な作風を展開し、初期の作品の持つ「日本的な性格」を、より現代的な形で昇華していったと言えるだろう。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年02月28日掲載)


カテゴリー:作品
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帝展とは?【 美術用語 】

文部大臣の管理下に設けられた帝国美術院によって、1919年から35年まで開催された美術展覧会。1907年から文部省美術展覧会(文展)が開かれたが、次第に二科会、日本美術院、国画創作協会など在野の有力団体の活動が活発化したのに対して、文展にはアカデミズムの弊害が目立つようになった。その対応策として文展創設以来審査にあたってきた老練作家を帝国美術院会員とし、比較的若い世代を審査員に起用することで今までの文展に活気を吹き込もうとした。この改革は一定の成果をあげたが、1935年在野有力作家の吸収を目的として文相松田源治によって帝国美術院が改組され、37年ふたたび文部省美術展として発足した。戦後は1946年日本美術展覧会(日展)として再出発したが、49年日本芸術院と日展運営会が共催することとなり、さらに58年から社団法人日展により運営されている。

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