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ざ しぐにふぁいど おあ いふ なんばー5 The Signified or If No.5
〈意味されるもの あるいは もしも No.5〉素直に画面に向かうと、私たちの視線は画面の左から右へと流れていきます。なぜならば、画面の左から解き放たれた線が空間を細かく刻むでもなく、重なり合いながらも大らかに拡散してゆくからです。画面中央での途切れも、地の色のトーンの変化も、その邪魔にはなりません。そして次に、明るい側に描かれた文字に目をとめます。エッチングによってきりりと描かれた線の下に、淡く刷り込まれた文字。私たちはその文字が示す内容を読みとろうとするでしょう。何と書かれているのかしら。この瞬間、私たちは描かれたものを書かれたものとして解読することになるのです。画面に示された文字は、ことばとして意味を持ちます。けれども、その意味するところは・・・消滅。ことばは拡散の中へと消滅しています。1936年生まれの荒川は、ネオ・ダダ・オルガナイザーを結成して、実にワイルドに私たちの前に現れました。その作品にはことばと図式へのこだわりが色濃く見られます。(吉原美惠子「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年05月30日掲載)
カテゴリー:作品
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ドライポイントとは?【 美術用語 】 版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つ。銅板にニードル等の針状または刀状のもので描画し、その刻まれた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。「ドライ(乾いた)」とは酸を用いないこと、「ポイント(点)」とは尖端をもつ道具で線刻することを示している。単純な技法ではあるが、自由に線刻するには相当の熟練が必要である。この技法の特徴は、ニードルで押しのけられた版材がささくれ立って刻線に沿ってまくれ上がり、このまくれ(バール)に絡まったインキが、にじんで柔らかな線を表わすこと、また刻線の深浅(バールの高低)によってにじみの表情を調整できることである。その反面プレスする度にバールがつぶされていくので多く刷れない。15世紀後半にはドライポイント版画の最初のものが登場している。既に製版された上からも直接彫り刻めるのでエッチング等と併用されることも少くない。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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