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ざ しぐにふぁいど おあ いふ なんばー5 The Signified or If No.5
〈意味されるもの あるいは もしも No.5〉素直に画面に向かうと、私たちの視線は画面の左から右へと流れていきます。なぜならば、画面の左から解き放たれた線が空間を細かく刻むでもなく、重なり合いながらも大らかに拡散してゆくからです。画面中央での途切れも、地の色のトーンの変化も、その邪魔にはなりません。そして次に、明るい側に描かれた文字に目をとめます。エッチングによってきりりと描かれた線の下に、淡く刷り込まれた文字。私たちはその文字が示す内容を読みとろうとするでしょう。何と書かれているのかしら。この瞬間、私たちは描かれたものを書かれたものとして解読することになるのです。画面に示された文字は、ことばとして意味を持ちます。けれども、その意味するところは・・・消滅。ことばは拡散の中へと消滅しています。1936年生まれの荒川は、ネオ・ダダ・オルガナイザーを結成して、実にワイルドに私たちの前に現れました。その作品にはことばと図式へのこだわりが色濃く見られます。(吉原美惠子「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年05月30日掲載)
カテゴリー:作品
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モビルとは?【 美術用語 】 モビールは、アレキサンダー・コールダーの動く彫刻の総称で、スタビルは、コールダーの作品でモビールで無いものを呼ぶ。モビールは、1932年にコールダーがヴィニョン画廊で、手動式と電動式の動く彫刻を発表したとき、それらを指してマルセル・デュシャンが「モビール」と呼んだことに由来する。1930〜40年代には、電動式のレリーフや立体作品の他に、空気の流れと構成体自体の緊張関係、バランスによって静かに動くところに特徴を持つ宙吊りの金属板による構成体を作り、ふつうモビールと呼ばれるのはこのタイプの構成体のことである。またコールダー以外の作家にも、この種の原理を造形に用いた作家は多く、それらの動く作品についてもモビールと呼ぶことがある。スタビルは、1932年にモビールが発表された際に、ジャン・アルプが、それ以前にコールダーが作っていた動かない針金彫刻を一括してそう名づけたのが始まり。それ以来、コールダーの動かない鉄鋼彫刻もすべてスタビルと呼ばれている。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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