ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ 海辺の葉と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影



影シリーズ 菜の花と影I



影シリーズ 都わすれと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影



影シリーズ 菜の花と影I



影シリーズ 浜辺の葉と影



影シリーズ 都わすれと影



影の自画像



過去も未来もない中心 I



過去も未来もない中心 II



かご


<前 (32/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


あみうつひと2

網打つ人 - II

作家名:磯見輝夫
制作年:1981年
技 法:木版 紙
木版画としては珍らしく大きな画面に、水辺で網を打つ人の姿が墨一色で刷り上げられている。画面のいたる所に彫刻刀の跡が残り、黒い塊のような量感は荒けずりで力強い。現代人が忘れていた土俗的、原始的な感動を呼びさまし、何か悲愴(ひそう)感をおびた物語の一節をほうふつとさせるかのようだ。現代の版画技法の発達は目ざましく、精微で色彩豊かな作品が次々と創られている。小ぎれいでソツなくまとまった作品があふれているといっても過言ではないだろう。ところが磯見はこのような風潮に背を向け、小細工のきかない杉板を使った作品を制作している。また現代美術は文学生を排除する傾向にあると言えるが、そのような中にあって磯見の象徴的とも言える精神性、文学性豊かな作品は異彩を放っている。創作版画の原点への回帰であり、いささか閉塞(へいそく)状況に陥りつつある現代美術へのアンチテーゼだと言えるだろう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年08月09日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

レディ・メイドとは?【 美術用語 】

「既成品」の意味。近代美術では、オブジェのジャンルのひとつに相当するもので、実用のために作られた既成品に、その最初の目的を離れて別個な意味を持たせたもの。マルセル・デュシャンが、1917年に便器そのものを「泉」と題して作品として提示したのをはじめ、びん掛け、自転車の車輪、シャベルなどを芸術作品として提出したのに端を発している。量産された機械文明の製品をそのまま提示するという点で、そこには一点制作の手仕事であった芸術への批判が込められていると同時に、物体に対する新しい認識への方向性が示されている。デュシャンは、これらを「芸術の非人間化」「物体に対する新しい思考」と呼んでいる。自然物や未開人のオブジェとは異なり、かなり社会性が高いものである。これらは、戦後のジャンク・アート(廃物芸術)やアッサンブラージュ(寄せ集め芸術)、またポップ・アートなどへ大きな影響を与えている。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

レディ・メイド

キーワードを含む記事
5件見つかりました。

  オブジェ

  彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(グリーン・ボックス)

  マルセル・デュシャン

  版画集〈恋人たち〉12. …裸にされた花嫁 セカンド・ステート

  レディ・メイド


<前   次>

徳島県立近代美術館2006