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ニジンスキーの野兎



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日記1987年5月30日、柏市、亀甲台、2-12-4



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なまけもの

なまけもの

作家名:泉茂
制作年:1956年
技 法:リトグラフ 紙
現代美術の第一線で活躍している泉茂は今日、幾何学的な形態の作品を描いている。具象性を排した抽象的画面から、「光・風・水といった自然を感じさせるメッセージ」が伝えられ、多くのファンを魅了している。しかし、彼の画業には、このような版画を制作の中心にした時期があった。戦後の前衛的な美術運動であるデモクラート美術協会で活動したのが、その時期である。版画の分野でも大きな業績を残したこのグループは、池田満寿夫など重要な版画家を輩出しているが、泉はそのなかでも代表的作家と言える。これは、ベンチに座る女性を写実的に描いたもののようだが、よく見ると、人の足とベンチの足が同一であるなど、不思議な要素が隠された作品である。具象的な形と空想的なイメージが混在し、ユーモラスだが、底知れない幻想感のただようこの期の版画の魅力が見てとれる。ここには、常に新たな表現を追求している泉の初期の姿がある。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年05月17日掲載)


カテゴリー:作品
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グワッシュとは?【 美術用語 】

不透明な水彩絵具、またはこれを用いた技法、絵画。現代のグワッシュ絵具は、水溶性のアラビアゴムを媒材として顔料と混ぜたものだが、古代エジプトなどでは、顔料をトラガカント・ガムか蜂蜜で練り合わせてつくり出していた。いずれの媒材でも不透明な効果を与えるための増量材を含んでおり、地塗りの色彩を覆うことができる。透明水彩の場合には、ハイライトや明るい色は、紙の白地を利用してつくるが、グワッシュでは白色絵具を混ぜてつくる。またそのため、白色の地塗りによる透明感に欠けるが、乾くとぬれた時よりも明るい色調となり、艶のないしっとりした効果を生む。西洋中世には、彩飾写本によく使われ、16世紀〜18世紀の細密画では、透明水彩とグワッシュを併用して使った。デューラーの水彩による風景画や花や動物の習作もほとんどグワッシュによって描かれている。18世紀のフランス,スイス,イタリアの水彩画家たちは、パステル調の発色をもつ表現を開発。20世紀に入ると、ポスターやイラストレーションなど幅広い分野で用いられている。

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