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ぺーぱーびぃとぅいーんありーふあんどぽんど "Surface is the Between-Paper on Paper-Between Vertical and Horizon" "Paper Between a Leaf and Pond"
この版画作品のほぼ中央には、一枚の葉が写実的に表されている。よく見ると、葉は薄い和紙の表面に刷られているのだが、同じ和紙には他に何も表されていない。葉の背後にある池は、和紙の下にある別の紙の上に表されているのである。なにやら複雑な関係のようだが、言い方を変えれば、紙が葉と池の間にあると言えなくもない。井田照一がこの作品につけた題名も、このことを意味している。言葉遊びをしているのではない。版画は「表面」ということを考えさせる特性をもっている。なぜなら、版をつくる過程がいくら複雑であっても、刷りの過程を終えると、版に形づくったイメージが紙の表面に転写されるからである。井田は、ここに注目して制作を行っている。しかも、彼の「表面」に対する探求は、現代の美術家が現実をどのように把握するのか、という問題とも結びついていて思索的である。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年09月12日掲載)
カテゴリー:作品
ブリュッケとは?【 美術用語 】 1905年、ドレスデンでキルヒナー、シュミット=ロットルフ、エーリッヒ・ヘッケルらの表現主義的傾向の若いドイツ人画家たちによって創設された団体。1906年にはノルデ、ペヒシュタインが参加している。1910年には、ノルデの作品がヅェツェッシォーンに出品拒否をされたのをきっかけに、自由出品制の展覧会のための新しいグループを作り、「新分離派」と名のりベルリンに移動した。1912年には「青騎士」展に参加したりするが、1913年キルヒナーの書いた文章から意見の相違が生じ、分裂・解散した。「橋」を意味するグループ名は、彼らの作品が未来の芸術への架け橋になってほしいという願いからつけられたものであるが、その信条、目標は明確にされず、既成の古い力に対する反抗に重点がおかれ、ドイツにおける表現主義運動をつくった。このグループの仕事の中では、版画、とくに木版画の復興が評価され、二次元的平面性と、白と黒の対比による力づよい精神表現の可能性を追求し、高めた意義は大きいものがあった。 |
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