ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


ベーマー



ベーム



ベーラー



ペアン



Paintings



ペガサス



ペシャージュ(桃/風景)



ペットウェイ



ペットウェイ



ペッヒェ



ペッレグリーニ



ペルジーノ



ペルーセイ



ペロー



ペンガ



Pencil 2-1



ペーターハンス



"Surface is the Between-Paper on Paper-Between Vertical and Horizon" "Paper Between a Leaf and Pond"



ホイッスラー



放蕩息子−遠い国々にて


<前 (144/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ぺーぱーびぃとぅいーんありーふあんどぽんど

"Surface is the Between-Paper on Paper-Between Vertical and Horizon" "Paper Between a Leaf and Pond"

作家名:井田照一
制作年:1980年
技 法:シルクスクリーンリトグラフコラージュ 紙
この版画作品のほぼ中央には、一枚の葉が写実的に表されている。よく見ると、葉は薄い和紙の表面に刷られているのだが、同じ和紙には他に何も表されていない。葉の背後にある池は、和紙の下にある別の紙の上に表されているのである。なにやら複雑な関係のようだが、言い方を変えれば、紙が葉と池の間にあると言えなくもない。井田照一がこの作品につけた題名も、このことを意味している。言葉遊びをしているのではない。版画は「表面」ということを考えさせる特性をもっている。なぜなら、版をつくる過程がいくら複雑であっても、刷りの過程を終えると、版に形づくったイメージが紙の表面に転写されるからである。井田は、ここに注目して制作を行っている。しかも、彼の「表面」に対する探求は、現代の美術家が現実をどのように把握するのか、という問題とも結びついていて思索的である。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年09月12日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

リアリズムとは?【 美術用語 】

フランス語読みではレアリスムと言う。ふつう「写実主義」と訳すが、訳語よりも原語の方が幅広いニアンスを含んでいるため、近年はそのまま外来語として使うことが多くなっている。原語には「写す」の意味は含まれず、現実主義とか実在主義といった訳語の方が適切な場合が多いことや、その内容が時代や著述家によって異なり一義的でないからである。描写対象で捉えれば、慣習的に美しいものや高貴なものでなく、醜いものや庶民の生活の平凡な場面を描くことを言う。クールベやカラヴァッジオの作品がここに入る。描写方法の側面から述べれば、抽象化、歪曲化(デフォルマション)、様式化、理想化の方法をとらないものを言う。しかし、例えばダリの絵画は、対象を抽象化せず細部まで抽き込んでいる点でリアリズムと言えるが、自然の外観を著しく歪曲化している点でそうとは言えず、それぞれ相対的であり排他的な意味を持っている。なお、20世紀の抽象表現主義以後、抽象的なものや超再現的なものを含んでこの用語を使う傾向もある。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

リアリズム

キーワードを含む記事
88件見つかりました。

  ジョン・スチュアート・イングル

  ジェローム・ウィトキン

  ジェイン・ウィルソン

  ジェイムズ・ウィン

  ジェイムズ・ウィークス

  ウィーン幻想派

  ニール・ウェリヴァー

  ポール・ウォナー

  ジェイムズ・ヴァレリオ

  ミルトン・エイヴリー

  リチャード・エステス

  ジョージア・オキーフ

  男の肖像

  ネイサン・オリヴェイラ

  アレックス・カッツ

  ナウム・ガボ

  キオス島の虐殺[ウジェーヌ・ドラクロワの原画による]

  金昌烈

  キュビズム

  キース I


<前   次>

徳島県立近代美術館2006