ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


理想の郊外



理想の浴室



リックスウエノ



リトヴェガー



リトヴェガー



リトグラフ



リトル



リナルドとアルミーダ



リヒター



リヒテンシュタイン城



リヒャルトハルフリンガー



リプシッツ



リプリント



リベラ



リベール リベール(マルチプル)



リポゾ・ベビーベッド



柳下放牛図



流砂



流水I



流水II


<前 (4/11ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


こんせくえんす3

Consequence 3


作家名:木原康行
制作年:1978年
技 法:エングレーヴィング 紙
画面の上を無数の線が走っている。よく見ると数本の線が寄り集まって束になり、その束がまた寄せ集められて一つの組織体を作っている。あたかもそれは、電子顕微鏡で捕らえられたミクロの世界での生命活動のようでもある。こうした微視的な世界を、作者は銅板画の一種であるエングレーヴィング技法によって描出する。画面を覆う無数の線の一本一本は全て、作者がビュランと呼ばれる鋭い彫刻刀で銅板に刻みつけたものである。慎重にゆっくりと彫り進められた精緻な線の集合は、見る者に凝縮されたエネルギーの緊張感を伝えてくる。標題のコンセクアンス(帰結)とは、神秘的な生の営みが静かに脈打ち、流れる様を意味しているのかもしれない。作者の木原康行は1932年北海道生まれ。武蔵野美術大学を卒業し、パリの有名な版画工房「アトリエ17」で銅板画を学んだ。エングレーヴィング版画の代表的な作家として知られている。(竹内利夫「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年04月18日掲載)


カテゴリー:作品
キーワード検索




けんさくけっか

本文中のリンクをクリックすると、そのキーワードで検索できます。

徳島県立近代美術館2006