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こんせくえんす3 Consequence 3
画面の上を無数の線が走っている。よく見ると数本の線が寄り集まって束になり、その束がまた寄せ集められて一つの組織体を作っている。あたかもそれは、電子顕微鏡で捕らえられたミクロの世界での生命活動のようでもある。こうした微視的な世界を、作者は銅板画の一種であるエングレーヴィング技法によって描出する。画面を覆う無数の線の一本一本は全て、作者がビュランと呼ばれる鋭い彫刻刀で銅板に刻みつけたものである。慎重にゆっくりと彫り進められた精緻な線の集合は、見る者に凝縮されたエネルギーの緊張感を伝えてくる。標題のコンセクアンス(帰結)とは、神秘的な生の営みが静かに脈打ち、流れる様を意味しているのかもしれない。作者の木原康行は1932年北海道生まれ。武蔵野美術大学を卒業し、パリの有名な版画工房「アトリエ17」で銅板画を学んだ。エングレーヴィング版画の代表的な作家として知られている。(竹内利夫「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年04月18日掲載)
カテゴリー:作品
ターナーとは?【 作家名 】 イギリスの画家。ロンドンで生まれた。ロイヤル・アカデミー美術学校で学び、1802年には、同アカデミーの正会員となる。彼の作品は、ロマン主義的で幻想的な性格、明るい色彩、光と大気の効果から、印象主義の先駆ともみなされ、更には20世紀の抽象絵画を予告するとも指摘されている。 |
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