ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


トルソ



トルソ



トルソ I (ユリシーズ)



トルロニアの別荘



トレイラー



トレッカー(全地形適応型乳母車)



トレド



トレージョ



トロッケル



トロンプ・ルフ(だまし卵)



トーマス



トーマスフロアシュッツ



トーマスヴェントラント



ドトゥールーズロートレック



ドロスク(ダニエルトゥールード)



ドアの中の男



ドイツセイ



ドゥシャン・カーライ



洞窟賞月図



『道元』-頭像


<前 (105/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ぼたんみっつ

釦三つ

作家名:斎藤カオル
制作年:1975年
技 法:メゾチント 紙
ビロードのようにきめ細かな闇(やみ)を背景に娘は手元を見つめている。袖(そで)の所々を写し出す明るい光と闇のコントラストが美しい。油絵から出発した斉藤は若いころキュービズムからアンフォルメルまで、幅広く吸収しながら可能性を探っていた。ところが36歳の時、自分の抽象作品を見ているうちに、どうしようもない嫌悪感に襲われたという。彼の述懐によれば「抽象に疑問を持った」ということになるが、もっと彼自身の根底に触れる問題だったのだろう。本格的に銅版画を始めたのはその時から。メゾチントという技法を使ってルネッサンス期(ヨーロッパの15−16世紀)の画家たちのイメージを借りた作品を創りはじめた。この作品にもどこか古典的な雰囲気が漂っている。斉藤の作品は愛好家の間で非常な人気を集めている。斉藤が持ったモダニズムへの疑問は、現代人にとって共通の疑問なのかも知れない。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年05月10日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

トーマスとは?【 作家名 】

1926年ミシシッピー州生まれ。生来、音楽と美術の才能に恵まれていた。1971年に墓堀の仕事をやめて音楽と美術に専念し始める。ブルースの一流ギター奏者であり、粘土彫刻家だった。彼の彫刻は、粘土で成形した人頭で、不気味なまでのリアリティーが漂う。“Black Folk Art in America:1930−1980”展でも彼の作品が紹介されたが、そのオープニングでは彼のブルース演奏も行われた。1993年逝去。「10歳の時、祖母を怖がらせる頭蓋骨を作った。祖父も外に出せ、と命じた程、うまく出来ていたよ。」(「アート・イン・パラダイス−アメリカのユニークな作家たち」図録 2001年)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

トーマス

キーワードを含む記事
12件見つかりました。

  オムツ替えテーブル

  トーマス・シュッテ

  トーマス・シュトゥルート

  〈シリー・リリーズ[馬鹿げた百合たち]1995〉

  ジェイムズ・サン・フォード・トーマス

  トーマス・フロアシュッツ

  トーマス・ヴェントラント

  トーマス・バイルレ

  ジャクスン・ポロック

  オスカー・ラスケ

  ラファエル前派

  トーマス・ルフ


<前   次>

徳島県立近代美術館2006