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きゅうとくしまじょうおもてごてんていえん 旧徳島城表御殿庭園
吉原英雄は、1965年頃からエッチング、アクアチント、ドライポイントなどの銅版画の技法をリトグラフに併用して、独自の版画の世界を展開している。日常的なモチーフをアレンジして現代人の心理を描き、シャープで鮮麗な色彩と空間の広がりを持つ構成は巧みである。この作品は、〈吉野川から眉山を望む〉とともに、徳島市から制作依託を受けてつくられたもので、水をテーマにして春と秋が描かれている。吉野川の雄大な流れの向こうに眉山を望む春の景色と、水を使わないでみなぎる水を表現した枯山水の秋の景色が、豊かな水の街・徳島の象徴として対比されながら表現されている。
カテゴリー:作品
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アクアチントとは?【 美術用語 】 版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内の一つ。まず銅板に粉末状のグラウンド(防蝕剤)を粗くまき熱して付着させ、その上に液状のグラウンドで描画する。これを酸腐蝕させると、描画部は残り、その背景には網目状の防蝕層を通過した酸によって徴細な点が刻まれる。グラウンドを除去し凹部にインキをつめプレス機で紙に刷り上げると、描画部は白く、背景には砂目状の徴妙な黒点が表われる。普通白く残したい部分から順に描画を重ね腐蝕を繰り返すので、描かれなかった部分はその度に腐蝕が進み、それを印刷すれば、砂目状の黒い調子が段階的に深まっていくことになる。アクアチントの語源は「水」であり、水彩画のように微妙な濃淡を表現できるという特徴を示している。17世紀前半にオランダで発明されたとされており、18世紀にフランス人ル・プランスによって確立された。同じ腐蝕凹版であるエッチングと併用されることも多い。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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