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おおさかじょう 大阪城
三宅克己は徳島県出身の作家であり、また、日本近代の水彩画を語る上で欠くことのできない存在である。<大阪城>は、1903年に開催された第5回内国勧業博覧会に出品されている。これが、出品作そのものであるかどうか確認はできていないが、少なくとも同じ版で刷って彩色したものであることは間違いない。当時の日本では、この作品に用いらた写真製版による石版多色刷りは、最新の技術であり、同展では〈大阪城〉のみが、この技術を用いた作品として出品された。出品者は、東京印刷会社となっている。
カテゴリー:作品
フォトモンタージュとは?【 美術用語 】 同一画面内に、異った二つ以上の映像を合成し、その効果によって異質なイメージの衝突を期待する手法。フォトコラージュはフォトモンタージュに先行し、ダダイストのリヒャルト・ヒュルゼンベックやラウール・ハウスマンらがキュビストたちのコラージュを発展させて開発した技法で1920〜30年代にかけて最も流行した。これは写真を切り抜いて、それを他の新聞の断片やデッサン等とともに、非論理的に貼りあわせるもの。この方法は、幻想や諷刺的な表現効果が得られ、政治宣伝、社会諷刺などダダイストたちの得意とするショック戦術のため好んで用いられた。フォトモンタージュは、合成写真ともいえるもので、二重ないしは多重露光によって撮影時に複数の影像を合成する場合と、引伸しの時点で、ネガを重ねて焼きつける手法とに大別される。この方法の代表的作家はジョン・ハートフィールドで、この手法により1930年代初頭にナチスを痛烈に諷刺した。また、これらの手法はマックス・エルンストによってシュルレアリスムにも用いられ、多く使用された。 |
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