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はんがしゅう やそじゅうにしとはんがさく こずかたしょう だいおんせいしゅじゅうにしとはんがきょうさく 8.またい またいのさく 版画集〈耶蘇十二使徒板画柵(不来方頌、大恩世主十二使徒板画鏡柵)〉8. マタイ 馬鯛の柵
サンパウロやヴェネツィアのビエンナーレで受賞した〈二菩薩釈迦十大弟子板画柵〉をはじめ、仏教の世界をテーマにすることの多い棟方が、キリスト教の12使徒を題材にした12点組の木版画である。1953年の日展入選作。56年のヴェネツィア・ビエンナーレにも出品。〈十大弟子〉の場合と同様に、宗教的な意味合いではなく、ただ人間の姿を作ったものである。使徒の個々の名前はあとで付ければよいと考え、板にまかせて制作された。単純化された簡潔な線が素朴な力強さを感じさせる点に棟方らしさがよく表れている。また、異国的な雰囲気の作品も含まれており、今までの人間像とは異なった姿を目指した意欲あふれる名品といえる。この作品は刷り数が極めて少なく、12点そろっているのは数セットといわれている。そのなかでもこの作品は、作家本人による刷りであり、また1点ごとに個々の使徒名が明記されているなど、希少価値が極めて高い作品である。
カテゴリー:作品
ジム・ダインとは?【 作家名 】 1935年アメリカに生まれる。シンシナティ大学、ボストンの美術館スクール、オハイオ大学に学んだ後、1958年からニューヨークに在住。アラン・カプロー、ボブ・ホイットマン、クレス・オルデンバーグらと「ハプニング」を始める。1960年ルーベン画廊、ジャッソン画廊で個展を開催。1962年から65年にかけて、ポップ・アートの拠点となったシドニー・ジャニス画廊の「ニュー・リアリスト」展にアルマン、クライン、ティンゲリーなどと参加。1967年ニューヨーク近代美術館で個展、69年ロンドンの「ポップ・アート」展に出品。1984年、85年にはウォーカー・アート・センターなどで回顧展を開催。他のポップ・アートの作家たちが大衆社会の図像を多く使うのに比べて、自己の日常生活のなかで出会う事物を多く用いる。アクション・ペインティングの表現技法を取り入れたり、画面に現実の事物をオブジェとして取りつけ、そのオブジェと描かれたものとの対比を試みるなど、現代的な探究を続けている。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) |
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