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ふうけい 風景
画面にサインとともに「1893」の書込のあるこの作品は、三宅克己の初期の画風を知るうえで重要な作品である。1893年(明治26年)は、原田直次郎の画塾鐘美館に席を置きながら、表現の方向を模索していた時期に当たる。前年には、イギリス人の画家、アルフレッド・パーソンズの水彩画を見て大きな触発を受けている。褐色を主調としながらも明るく鮮やかな色彩を加えた表現は、パーソンズなどに影響を受けたこの期の画風の特徴と言えよう。
カテゴリー:作品
キュビズムとは?【 美術用語 】 1907年から08年頃ピカソとブラックによって始められた芸術運動。立体派と訳される。それまでの絵画の「視覚のリアリズム」に対して「概念のリアリズム」を主張し、三次元的現実社会の概念を二次元的に翻訳するとともに、絵画を一つの美的存在として結実させることを目的とした。セザンヌ的キュビズム、分析的キュビズム、総合的キュビズムの各段階に区分される。ルネッサンス以来の写実的伝統から絵画を解放したものとして、20世紀の最も重要な芸術運動の一つと目される。ピカソの〈アヴィニョンの女たち〉がその最初の作品といわれるが、1908年にマチスがブラックの風景画を「キューブ(立体派)」の言葉をもって評したのが名称の起りとなる。代表的な作家としてピカソ、ブラックのほかに、レジェ、グリス、ヴィヨン、デュシャン、ドローネ、ピカビア、クプカなどの画家があげられる。ほかにアーキペンコ、アンリ・ローランスなどの彫刻家も参加している。 |
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