作家名:
三宅克己
制作年:1893年
技 法:水彩 紙
画面にサインとともに「1893」の書込のあるこの作品は、
三宅克己の初期の画風を知るうえで重要な作品である。1893年(明治26年)は、原田直次郎の画塾鐘美館に席を置きながら、表現の方向を模索していた時期に当たる。前年には、イギリス人の画家、ア
ルフレッド・パーソンズの
水彩画を見て大きな触発を受けている。褐色を主調としながらも明るく鮮やかな色彩を加えた表現は、パーソンズなどに影響を受けたこの期の画風の特徴と言えよう。

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チャールズ・ワーグマンとは?【 作家名 】
ロンドンに生まれる。1857年アロー号事件で中国に渡り『イラスト
レイテッド・
ロンドン・ニューズ』の特派員として広東、香港、マニラをまわる。1860年北京に従軍して、のち帰英。1861年ふたたび中国におもむいて来日。横浜に住み、1862年『ジャパン・パンチ』創刊。おもに風俗画を制作する。門下に
五姓田義松、
高橋由一、
小林清親などが集まるが、1887年帰英。翌年
ロンドンで展覧会を開いたのちふたたび来日した。(「みづゑのあけぼの
三宅克己を中心として」図録 1991年)

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