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かげしりーず うみべのはとかげ 影シリーズ 海辺の葉と影
この作品は、1999年に当館で開催された「大久保英治 四国の天と地の間-阿波の国から歩く」展の出品作である。大久保は、前年の春から冬にかけて、四国八十八カ所の遍路道を軸に、四国の自然を訪ねて歩き、その場にある石や木、花など、自然の素材を用いて作品を制作した。これは、その時制作された「影シリーズ」と呼ばれる連作の一つで、98年9月、高知県東洋町で制作された。自分の影の形に自然の素材を置き、そこに改めて自らの影を重ね写真に収めたものである。連作全体で、春から冬に移り変わる季節の変化や、場所の意味するものの異なりが表されている。大久保の代表的な方法によるものであり、彼の自然観が表れた優れた作例である。
カテゴリー:作品
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