ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


山麓で羊といる少女



サン=ロック教会



サーレ



サー・ウィリアム・マクスウェル将軍の肖像



The Signified or If No.1



The Signified or If No.2



The Signified or If No.3



The Signified or If No.4



The Signified or If No.5



The Signified or If No.6



The Signified or If No.7



ザヴジェル



ザガッタ



雑誌「青騎士」



雑誌「自由」(ラ・リベルテ)



雑誌「微笑み」(ル・スリール)



雑誌「ル・ポンポン」



ザツキン



『ザ・ライフ・オブ・マン』



ザルテン


<前 (66/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


しがしゅうありのいるかお

詩畫集 蟻のいる顔

作家名:駒井哲郎
制作年:1973年刊
技 法:アクアチント 紙(5点)、テキスト
丸山薫著、杉浦康平装本。戦後の日本における銅版画の先駆者、駒井哲郎。十代のころから銅版画を始め、戦後、恩地孝四郎の一木会に入会して頭角を現し、一九五〇年の春陽会展では大きく脚光を浴びた。駒井が挿絵を担当して、五二年に刊行された『マルドロオルの唄』は、彼がその出発点から本と深い関係を持つ運命であったことを暗示する、記念すべき書物である。東京美術学校在学中からフランス語の勉強もしていたほど文学にも興味のあった駒井にとって、『マルドロオルの唄』の仕事は格別な思い入れを込めたものであった。訳文だけでなく、原典にもあたるほどのめり込み、自らの不勉強を嘆きながらの制作は、五一年、その年の初めに新たに入手した大きなプレス機で六月頃から始めた。当初十二点の予定だった挿絵は出版元の事情で五点(表紙を含め六点)となる。三百五十部限定で六点、計二千百枚の刷りを一人でやり終えるまでに約半年かかったという。その後も駒井は、安東次男や埴谷雄高と組んだ挿絵本を手がけ、また、書籍や雑誌に数多くの挿絵を寄せた。安東次男との詩画集『からんどりえ』を出版した翌年の一九六一年、駒井は「未だ見果てぬ本の夢」と題した小文を発表している(「本の手帖」一九六一年四月号 昭森社)。そもそも銅版画を始めたきっかけが、中学生の頃に限定版の本を出したいと思ったことであった、と述べる駒井。その見果てぬ夢にとって五十六歳の生涯は、はたして長かったのか、短かったのか。『蟻のいる顔』は、病が発覚する前年の一九七三年の刊行。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ジョセフ・アルバースとは?【 作家名 】

1888年、ドイツに生まれる。1913年から15年までベルリンの美術アカデミーで学び、美術教師の資格を取る。1916年から19年までは小学校の教師をしながら美術工芸学校に学ぶ。1919年から20年にかけてミュンヘンの美術アカデミークレーカンディンスキーらの教えを受ける。1920年にヴァイマルのバウハウスに入り、22年まで学び、23年からはステンドグラス工房と基礎課程で指導にあたる。基礎課程ではモホリ=ナギと共に親方をつとめる。デッサウに移り、1928年からは家具工房の親方も勤めた。1933年には、ナチスから逃れて早々とアメリカへ亡命しノース・キャロライナ州、ブラック・マウンテン大学の教授となる。1933年から46年にはパリのアブストラクシオン=クレアシオンに参加、またアメリカ抽象芸術家協会にも参加する。戦後の1950年 にはイェール大学に移る。またハーバード大学やシンシナティ芸術アカデミーなどで幅広く指導を行う。そのほかにもメキシコ、キューバ、チリ、ペルー、ハワイ、日本など世界各地の大学で講演を行う。展覧会も各地で開催された。(「亡命者の奇跡 アメリカに渡った芸術家たち」図録 1993年)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ジョセフ・アルバース

キーワードを含む記事
3件見つかりました。

  ジョセフ・アルバース

  オプティカル・アート

  ロバート・ラウシェンバーグ


<前   次>

徳島県立近代美術館2006