ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


〈版画集〉5



版画集〈『悪の華』のために版刻された14図〉13.〈放蕩〉と〈死〉は…



版画集〈エルサレムの攻略〉1.裸婦



版画集〈エルサレムの攻略〉2.頭蓋骨のある静物



版画集〈恋人たち〉1. 準クラナッハ選集、“本日休演”による ファースト・ステート



版画集〈恋人たち〉12. …裸にされた花嫁 セカンド・ステート



版画集〈ジャズ〉1.道化師



版画集〈ジャズ〉2.サーカス



版画集〈ジャズ〉8.イカルス



版画集〈聖マトレル〉1.レオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉2.テーブル



版画集〈聖マトレル〉3.長椅子のレオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉4.修道院



版画集〈石版画集 点より 線より〉5. 線より1



版画集〈ダフニスとクロエ〉9.クロエの接吻



版画集〈ダフニスとクロエ〉11.真昼,夏



版画集〈ダフニスとクロエ〉17.フィレタスの教え



版画集〈ダフニスとクロエ〉41.ニンフたちの洞窟での婚礼の宴



版画集〈ダフニスとクロエ〉42.結婚



版画集〈ドリアン・グレイの肖像〉1. 虹色のスカーフをつけたドリアン・グレイ


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 作家(1701)

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らふ

裸婦


作家名:カレル・アペル
制作年:1957年
技 法:油彩 キャンバス
オランダは歴史的に、抽象画家モンドリアンのような理知的性格とともに、ゴッホにみられる情熱も生み出してきたが、後者をアペルは受け継いでいると言えるだろう。彼の作品は、動物や鳥、子供などをモチーフとして、激しい筆触と鮮やかな色彩で描いた表現主義的な作風を特徴としている。これは彼がアムステルダムからパリに出て、活躍の場を広げていた時に制作した裸婦像で、原始的とも思える激しいエネルギーが見てとれる。しかし、それは破壊的なものでなく、生命に対する肯定的な姿勢であることを見逃してはならない。戦後の欧米では、フランスのアンフォルメル(不定形絵画)やアメリカの抽象表現主義が、表現主義の美術運動として知られているが、アペルはそれよりもひと足早く、仲間とコブラ・グループを結成し、活躍していた。近年の彼に対する評価の高さは、その先駆性からもうなずくことができよう。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年02月14日掲載)


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