ぐるぐるアートワード
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ギレスピー



クァク



クウァクインシク



クウァクドゥクジュン



空間芸術



〈空間と俳優〉



空気の建築;ANT 119



クヴァルテット



日下八光



孔雀図



九十九里浜II



楠木正成銅像頭部(木型)



楠林拓



口紅



クッキ



クッション



クドゥニョン



工藤哲巳



クヌドセン



クネリス


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ねっけつかん

熱血漢


作家名:ジャン・デュビュッフェ
制作年:1955年
技 法:油彩 キャンバス
デュビュッフェが絵に専念するようになったのは、戦後間もない41歳のころである。最初は、当時の世界をせっけんしていたアンフォルメル(非定形)の画家として注目されたが、やがて独自の画風を打ち立てた。この作品は一見すると子供の落書きのような軽さがある。しかし実はこれが彼の目指したものなのである。彼は文化的、芸術的な伝統が人間を疎外していると考え、フランスの民芸や未開人の芸術、子どもの絵などを積極的に取り入れることで、それらの制約から逃れようとした。そして制作の現場では直感や偶然性、即興性をできるだけ大切にした。この作品をよく見ると、描いては塗りつぶし、夢中で制作している彼の熱中ぶりが伝わってくるかのようである。また、それでいて無駄な表現が全くなく、完成された技法の確かさを示している。ややサイズは小さいが、最も彼らしい作品だといえよう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年06月07日掲載)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006