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ひにくなゆうじょう 皮肉な友情
空中に浮かぶのは二人の人物、いや、二匹の化け物かもしれない。手足の長い、奇妙なこれらの生き物は、漂うのでもなく、疾走するのでもない。「皮肉な友情」という題を考えれば、片手を挙げてグッド・バイとでも言っているのだろうか。一見ユーモラスにも見える姿だが、そこには無意識をさぐるマッタの、鋭くさめた感性が現れている。チリのサンティアゴに生まれたマッタは、はじめパリのル・コルビジェのもとで建築を学んだ。しかし、まもなく画家に転向し、1935年からシュルレアリスム運動に参加する。時は折しも第二次世界大戦前夜である。多くのシュルレアリストたちと共に、マッタもアメリカに亡命した。1940年代のマッタの作品は、宇宙のはじまりを思わせるような、空想的で、しかも力強いものである。画面全体に描かれたそれらの作品はポロックらに影響を与え、戦後のアメリカの抽象表現主義に果たした役割も大きい。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年09月21日掲載)
カテゴリー:作品
ロココとは?【 美術用語 】 18世紀にヨーロッパで流行した装飾様式。バロック様式に続き、新古典主義に先立つ様式で、広く当時の建築、彫刻、絵画、工芸など美術全体にわたる様式。バロックとロココとは、直線を嫌い、ゆがんだ、凝った装飾を好む点では共通しているが、バロックの力強さに比べて、ロココはむしろ優美で軽快であり、S字形の曲線、非相称の装飾、シノワズリ(中国趣味)を中心とした異国趣味が目立っている。社会背景としては、バロック時代の壮麗な宮殿に対する、新時代の社交場である優雅なサロンの勃興、有力な宮延の婦人たちの趣味の影響などがあった。例えば、暗く重いビロードに代って明るい色の絹織物や錦が流行したのも婦人たちの好みによるものであった。絵画ではヴァトー、ブーシェ、フラゴナールなど、彫刻ではファルコネ、ピガル、建築では、フランスにおけるガブリエルの装飾したヴェルサイユ宮の諸室、ボフランの建てたオテル・ド・スービーズなど、ドイツ・オーストリアではキュヴィイエがバイエルンの宮延にこの様式をもたらすなどした。 |
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