![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
くうきのけんちく;ANT 119 空気の建築;ANT 119
イヴ・クラインは、フランスのニースで生まれた画家である。裸のモデルに絵の具をつけ、画面にその姿を直接写しとる彼の表現方法は、当時スキャンダラスな話題をふりまきながら、現代美術の新しい可能性を開くものとして受け入れられてきた。この作品は、その人体プリントの方法を使って描いたクラインの代表作である。まっ青な画面には、浮遊する人体と植物のある風景が描かれ、ファンタジックな表現である。クラインは、この画面の全体を支配する青の色彩を、全宇宙の空間と人間の悟りの境地を象徴するものとして、独特の意味をこめて使っている。つまり、この青の世界のなかにある人物たちは、青の象徴する意味に染められ、「空気のベッド」のなかにいるような自由さで空間を浮遊し、クライン自身が書きとめているような「一種の伝説の楽園」を表しているのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年08月09日掲載)
カテゴリー:作品
オートマティスムとは?【 美術用語 】 自動(記述)法と訳される。厳密には「シュルレアリスム宣言」に「理性によるいっさいの統制なしに、かつ美学的、倫理的ないっさいの先入観なしに行われる思考の真実の書きとり」とあるように、意識下の世界を探求するために用いられる方法。この用語はピカビアのインクのしみとか、紙切れを無造作に落すアルプの方法などのように、意図的に偶然の要素を開発する方法にも適用され、1940年代初期のニューヨークのシュルレアリストたちに重要な原理として引き継がれた。その後のアクション・ペインティング、アンフォルメル芸術は、どちらも絵をかく過程を自動的な精神の即興、つまり画家の内的な心の状態を表現する手段とみなしていたので、オートマティスムを自らの特質として受け入れた。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||