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くうきのけんちく;ANT 119 空気の建築;ANT 119
イヴ・クラインは、フランスのニースで生まれた画家である。裸のモデルに絵の具をつけ、画面にその姿を直接写しとる彼の表現方法は、当時スキャンダラスな話題をふりまきながら、現代美術の新しい可能性を開くものとして受け入れられてきた。この作品は、その人体プリントの方法を使って描いたクラインの代表作である。まっ青な画面には、浮遊する人体と植物のある風景が描かれ、ファンタジックな表現である。クラインは、この画面の全体を支配する青の色彩を、全宇宙の空間と人間の悟りの境地を象徴するものとして、独特の意味をこめて使っている。つまり、この青の世界のなかにある人物たちは、青の象徴する意味に染められ、「空気のベッド」のなかにいるような自由さで空間を浮遊し、クライン自身が書きとめているような「一種の伝説の楽園」を表しているのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年08月09日掲載)
カテゴリー:作品
キネティック・アートとは?【 美術用語 】 動く芸術。なんらかの手段によって動きを示す作品の総称。コールダーのモビルのように風や手によって動きを示すものから、ガボ、マルセル・デュシャンに始まり第二次大戦後のティンゲリーなどのモーター仕掛けのものまでの一切が包含される。1961年にストックホルム近代美術館で開かれた「運動と芸術」展が最初の大きな国際展で、この展覧会にはヴィキング・エッゲリングの〈絶対映画〉からムナーリの作品までが集められ、20世紀のキネティック・アートの全貌が紹介された。物体の運動だけでなく、アガムやソトなどの動く影像や、光の変化などを示す作品も含まれる。1960年代に開花した顕著な動向の一つで、コンピューターによる作品もキネティッアートと関連している。 |
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