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こどもとさかな 子供と魚
スペインは、ピカソ、ミロ、ダリなど今世紀の美術の巨人を生み出したが、彼らに続くスペイン美術の代表的作家の一人がこのアントニー・クラーヴェである。13歳からペンキ職人の徒弟として働きながら絵を学んだクラーヴェは、スペイン内戦の後移り住んだパリで同郷の先輩ピカソに出会う。この出会いが彼の画業にとって決定的となり、以後60年代までピカソの影響が強い作品を描いている。この作品は、暗い室内にいる子供と机の上の魚が、淡く白い光でほのかに照らされた美しい作品だが、その青く染まったような色調や、まるい顔の子供が着るアルルカン(軽業師)の服装などから、ピカソの青の時代の作品を思い浮かべることもできる。ピカソの直接的な影響を脱し、今日も現役で現代美術の新しい探究を続けているクラーヴェにとって、これは「原点」とも言える時期の作品なのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年11月01日掲載)
カテゴリー:作品
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アルプとは?【 作家名 】 1886年フランスに生まれる。1966年に没する(オランダ、バーゼル)。ワイマール美術学校、パリのアカデミー・ジュリアンに学ぶ。1912年ブラウエ・ライター、翌年シュトゥルムの活動に関わり、16年からはダダの中心的人物として活躍する。1925年にはシュルレアリスムの運動に参加。また1930年にはセルクル・エ・カレ、翌年に「抽象・創造」と、抽象美術の活動にも参加、ダダと抽象美術にまたがる幅広い活動を展開した。絵画の他にも、コラージュ、彩色レリーフ、ちぎり絵のコラージュ(ハピエ・デシレ)、彫刻等を手掛け、更に詩人としても活躍する。1954年ベネチア・ビエンナーレ展で国際彫刻大賞、63年フランス芸術大賞を受賞。1965年ロカルノ名誉市民となる。1958年ニューヨーク近代美術館、62年にポンピドゥ・センターで大回顧展が開催された。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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