データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
われわれはここにいる 我々はここにいる
現代美術と言うと欧米の画家や彫刻家を思い浮かべることが多いかもしれないが、ラテンアメリカの作家も見逃せない。欧米の影響を受け、「現代」を同じように探究しながら、文化的背景を異にした独自の表現を見せてくれる。キューバ生まれのウィフレド・ラムもその一人である。彼は、スペインで生活した後、パリでシュルレアリスム(超現実主義)の作家たちと交流。この運動の後期を代表する作家となった。シュルレアリスムの幻想性とラテン・アメリカの伝統が混じり合った表現で知られる。人間や動物の変形した形が登場する「我々はここにいる」を見ても、土俗的な魔術や呪(じゅ)術に関心を示し、そのイメージを発想の源にした彼の作風を伺うことができるだろう。茶渇色の背景から浮かび上がる幻想的な「人物」たちは、ラテン・アメリカの精神の深みを示しているようだ。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年12月13日掲載に一部加筆)
カテゴリー:作品
いまクリックまたは、検索したキーワードの解説
ビエンナーレとは?【 美術用語 】 2年ごとに開かれる展覧会のことをいう。「2年ごと」という意味のイタリア語、ビエンナーレ(BIENNALE)が転じて、展覧会自体のことを指すようになった。最も古くからあるものとしては、1895年創設のベネチア・ビエンナーレがある。戦後になって1951年のサンパウロ・ビエンナーレをはじめ、東京、パリ青年、リュブリアナ等多くの国際的ビエンナーレが創設されたが、いずれもベネチアをモデルとしているといえよう。コミッショナーによる推薦制をとるところが多く、また、国際的規模で開催されるものが有名であるが、日本においてこの用語は、推薦制であれ公募制であれ、また国際的であれ国内に限られるものであれ、2年ごとに行なわれるコンクール形式の展覧会を広く指し示すものとして使われている。対象は、美術一般とされる場合もあれば、版画やデザインなど特定のジャンルに限られる場合もある。ちなみに、一年ごとのものはアニュアル、3年ごとのものはトリエンナーレと呼ばれている。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||