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まるた/ふぃんがーぺいんてぃんぐ マルタ/フィンガーペインティング
顔を知られてまずいテレビ出演者には、モザイクが適用される。ほぐせば正像に戻る、つまり向こう側には現実があると勝手に信じて見続けてしまうから不思議だ。クロースのモザイクはもっと明快で、どうばらしたかが一目瞭然に見抜ける。そう、ここで私たちはもう、彼の視覚の分析の被験者だ。本当は彼の指紋しか見ていないのに。(「コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ」展図録、1995年)
カテゴリー:作品
タピスリーとは?【 美術用語 】 フランス語でタピスリー、英語でタペストリーと読む綴織壁掛(つづれおりかべかけ)のこと。製織方式は平織(ひらおり)の文様織。ふつう竪機(たてばた、経糸を垂直に張って織る機)を用い、経糸(たていと)に麻糸、緯糸(よこいと)に太い毛の染め糸(また絹や金銀糸なども)を用いる。緯糸を適当な長さに通して絵柄を織り出し、自由に絵画的主題を表現する。すでに古代エジプト時代から知られ、古代ローマやコプト、ペルシアなど東方諸国で制作された。西欧では、13〜14世紀にモニュメンタルな建築装飾として登場し、聖堂や城館の壁面や柱間を飾った。制作地は、フランドルから北フランスにかけてで、アラス、パリ、ブリュッセル、トゥルネ、ヴァランシエンヌ、ドゥエー、リールなどが名高い。代表作には、ニコラ・バターユ作「アンジェの黙示録」や「一角獣をともなった貴婦人」(パリ、クリュニー美術館)などがある。14〜15世紀が全盛時代で、16世紀からは次第に絵画化する。17〜18世紀には、フランス王立ゴブラン製作所が中心となって多くの作品が作られた。 |
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