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あんたいとるど 無題
撃ちのめされたように重心を失い、いまにも崩れ落ちる。表情は苦痛とも恍惚ともつかない。これでなぜ「無題」なのか。ここには必ずや、暴力だとか死につらなる背景がある。しかし画面は真っ白。平凡なダークスーツに革靴をはいている以外、私たちには何も知らされない。どこか虚構めいていながら、作品を目の当たりすると、身近な危険を予感して暗くなる。私という無名の個人にも、同じような力が忍び寄っているのかと思えて。(「コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ」展図録、1995年)
カテゴリー:作品
石版画とは?【 美術用語 】 版画技法。石版画。平版(版面に凹凸のない版形式)の代表的なもの。版材に石灰石や、今日では人造石灰石や亜鉛板、アルミ板も用いる。製版の原理は水と油の反発作用である。即ち石灰石に脂肪性のクレヨンや解き墨で描き、上から硝酸アラビアゴム溶液を掛けると、化学作用によって描画部は親油性に、他の部分は親水性になる。こうして版面に油性インキをローラーで転がし、描画部にのみ付着したインキをプレス機で紙に刷り上げる。亜鉛板等を用いる場合も、水と油の反発を応用することに変わりはない。18世紀末にゼネフェルダーがドイツで発明し、当初は近代的な複製出版技術として、広くヨーロッパに普及した。19世紀中頃には多色石版画、続いて写真製版も登場し、リトグラフは商業印刷の分野で急速に発展する。19世紀末の芸術的なポスターの隆盛は、この技法を抜きにしてはあり得なかった。今世紀に入いってからも、ピカソ、マチス、ルオー、シャガール等、多くの作家がリトグラフによる表現を意欲的に追求した。 |
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