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こどもとおば 子供と伯母
パウル・クレー(1879-1940)は、スイスに生まれ、ドイツ、ミュンヘンの美術学校に学ぶ。初期は神経質でありながらダイナミックな線描で知られ、後に豊かな色彩を用いた作風へと変遷しました。キュビスム(立体主義)やシュルレアリスム(超現実主義)などの様々な要素を消化し、線と色彩の効果が十分に発揮された、高い精神性を持つ独自の画風を確立。理論家として多くの作家に影響を与えるなど、今世紀の巨匠の一人に数えられています。 この作品は、晩年に描かれたもので、小品が多いクレーの作品の中では大きな作品です。大まかな線で単純化された人体の形態、柔らかで明るい色の配置が生み出す穏やかなリズム、児童画を思わせるような素朴な要素、そしてクレーの心情が伝わってくる様な親しみやすさなど、クレー芸術の集大成がなされた作品の一つです。またこの作品は、クレーの主要な展覧会にたびたび出品され、美術出版社出版の『世界の巨匠シリーズ クレー』にも図版が掲載されるなど、クレーの特質が十分に表された代表作の一つと言えます。
カテゴリー:作品
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タペストリーとは?【 美術用語 】 フランス語でタピスリー、英語でタペストリーと読む綴織壁掛(つづれおりかべかけ)のこと。製織方式は平織(ひらおり)の文様織。ふつう竪機(たてばた、経糸を垂直に張って織る機)を用い、経糸(たていと)に麻糸、緯糸(よこいと)に太い毛の染め糸(また絹や金銀糸なども)を用いる。緯糸を適当な長さに通して絵柄を織り出し、自由に絵画的主題を表現する。すでに古代エジプト時代から知られ、古代ローマやコプト、ペルシアなど東方諸国で制作された。西欧では、13〜14世紀にモニュメンタルな建築装飾として登場し、聖堂や城館の壁面や柱間を飾った。制作地は、フランドルから北フランスにかけてで、アラス、パリ、ブリュッセル、トゥルネ、ヴァランシエンヌ、ドゥエー、リールなどが名高い。代表作には、ニコラ・バターユ作「アンジェの黙示録」や「一角獣をともなった貴婦人」(パリ、クリュニー美術館)などがある。14〜15世紀が全盛時代で、16世紀からは次第に絵画化する。17〜18世紀には、フランス王立ゴブラン製作所が中心となって多くの作品が作られた。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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