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おりていくひと 降りていく人
アーミテジは、戦後のイギリス彫刻を代表する作家の一人である。ヘンリー・ムアの影響を受けながら、作家活動を始めた彼の表現は、形態をデフォルメし、人体を円筒形に近い形にまで単純化する。それは、一見、幾何学的で、暖か味がないと思えるかも知れない。しかし、よく見ると、印象は大きく変わってくるだろう。この「降りていく人」。壁のような背景の形と階段は、静止した幾何学的形態である。それに対し、人体の形はなめらかで流動的だ。この対照的な形が相互に関係し合い、魅力的な空間をつくりだしている。単純化した形態のなかに原始的な生命感を込めたアーミテジ。ヘンリー・ムアらが持つイギリス現代彫刻界のヒューマニスティックな精神を彼も共有しているのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年03月15日掲載)
カテゴリー:作品
デュフィとは?【 作家名 】 1877年フランスに生まれる。1953年没する。故郷ル・アーヴルの美術学校を経て、兵役をはさみ、パリのエコール・デ・ボザールに学ぶ。はじめは印象主義の影響を受けた作風で、サロンにも出品するが、1905年のアンデパンダン展で見たマティスの作品に影響されて、明るい色彩と軽快な筆使いによる作風へと転じる。セザンヌやキュビスムの影響を受けた時期もあるが、独特のリズミカルな画面を保ち、フォーヴィスムの一員と見なされる。1937年のパリ万博では、電気館のための壁画を制作、52年のベネチア・ヴィエンナーレでは国際絵画大賞を受けた。 |
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